「バビロンの大富豪の教え」から学ぶ豊かに暮らす考え方

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「バビロンの大富豪」は、1926年のアメリカで出版されて以来、欧米の多くの人に愛されている名著です。著者は、ジョージ・S・クレイソンです。

この本の舞台となるバビロンとは、紀元前18世紀から紀元前4世紀に現在のイラクのあたりに存在したバビロニア王国の首都です。

資源が乏しかったことから、他地域との交易が盛んであり、数学や金融が発達し、神殿での穀物の貸付が銀行の起源となったと言われています。

この本で語られている黄金に愛される知恵「お金」と「幸せ」を生み出す黄金の法則は不変であり、その真理は、現代でも様々な場面で役立つと考えます。

また、その教えは、誰にでもすぐにできますし、行動したら確実に効果があります
だからこそ、あなたに共有したいとこの本の記事を書くことにしました。

この記事では、

・お金の基礎知識を学びたい
・お金持ちになるマインドを知りたい
・これから家庭を持つ

という方に向けて、私が「バビロンの大富豪の教え」から学んだことと、そこから私なりにこの学びを分析した結果も共有します。

読みやすい漫画版も発売されていますので、就職する前に、家庭を持つ前に、一度は手にとってみることをおすすめします。

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バビロンの大富豪の教えから学んだ5つのこと

大富豪:お前たちにとって、“金持ち”とはなんだ?
少年:お金をたくさん持っている人!
大富豪:それは、”お金持ち”ではない。“お金持ち”というのは、「お金の増やし方を知っている者」人々は彼らをお金持ちだと言っているのだ。

引用:漫画 バビロン大富豪の教え

これは、大富豪と少年との最初の会話です。
この「お金の増やし方」というのが、私がこの本を読んで得た以下の5つの学びです。

・家計を把握すること
・余剰資金で投資をすること
・学び続け、経験すること
・お金を守る知識を学ぶこと
・行動すること

バビロンの大富豪から、今より豊かに暮らすヒントを教えてもらいましょう!
それでは一つ一つ解説します。

家計を把握すること

1つ目は、家計を把握する重要性です。
この本に書かれた7つの知恵では、まず、「収入の十分の一を貯金せよ」「欲望に優先順位をつけよ」と語られています。

これは、人生を豊かに暮らすための基礎です。
私もこれに感化され、年代別の一般的な貯蓄額の現状を調べてみました。
結果は、どの年代も収入の一割の貯金額に満たないことがわかりました。

一見、簡単なようでも、実際には、なかなかできていないようです。

年代別の金融資産保有額と一割貯金を続けた場合の貯蓄額の比較

下の表とグラフでは、年代別の金融資産保有額一割貯金を続けた場合の貯蓄額を比較しています。
表とグラフの縦軸の単位は「万円」で、横軸は「年代」です。

年代別2人以上、単身世帯の金融資産額については、金融広報中央委員会「家計の金融行動に関する世論調査(2019)」の中央値のデータを引用しています。

出典:金融広報中央委員会「家計の金融行動に関する世論調査(2019)」より作成

一割貯金の条件:
この本の中では、サラリーマンの生涯年収は平均約3億円で、もし、その一割を貯蓄した場合、定年までに3000万円に達すると書かれていますが、もう少し、現実的にするために、以下のような条件で計算してみました。

・およそ40年勤務(23~65歳)
・月収20万円(大学卒平均)
・手取り17万円
・ボーナスや残業代はなし
・昇給率は1%(平均よりやや少なめ)
*景気に左右されるため、やや厳しく計算
・配偶者の収入はなし

比較から分かること

2人以上、単身世帯ともに、一割貯金を継続した貯金額には及びません。
一割の貯金ができていない世帯が過半数を占めるという現実がこれでわかりました。

収入の十分の一を貯金すると聞くと、「そのくらいなら」と思える額ですが、できていないのが現実のようです。

この条件での生涯年収は、1億905万円(約1億円)で、一割貯金した場合では、およそ1000万円の貯金額となります。

この10年間で退職金がおよそ500万円減っていることも含めて考えると、退職時に1000万円の貯金があっても不安になるのは、私だけでしょうか?

お金を貯めるには、収入(手取り)を把握し、最低でも収入の十分の一をあらかじめ引いた上で、「欲望に優先順位をつけよ」という言葉のとおり、見栄や企業の戦略に乗せられて、欲望のままに支出を増やすのではなく、自分の価値観に沿わない無駄な支出を見直すことが大切です。

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余剰資金で投資をすること

2つ目は、定期的にお金が入ってくる仕組みを作ることです。
家計を把握することができたら、次は、余剰資金で投資をする重要性です。

この本の教えでは「貯えた金を働かせよ」がそれに当たります。

貯金の金利は、最大でも0.1%です。貯金だけでは、なかなかお金は増えません。
もちろん投資は、元金の保証はありません。
だかこそ、多少のリスクをとって、余剰資金で投資するのがよいということです。

もちろん、どんなものにでも投資すればよいということではなく、「賢明な投資先」を選ぶことが重要です。
この本の中では、「賢明な投資先」とは、インデックス投資であると紹介されています。

インデックス投資のメリットは以下のとおりです。

・分散されている
・手間がかからない
・低コストである
・初心者でもプロ並みの成績を出せる

といった手堅い投資手法です。

私は、全世界株式のインデックス投資をしています。
この投資を選んだ理由は、世界経済は日々成長し続け、それに伴い世界全体株価も上がり続けているからです。

インデックス投資の解説やおすすめファンドについては、関連記事をご覧ください。

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この学びの効果を知るために、先ほどの一割貯金と毎月3万円のインデックス投資を定年の65歳まで継続した結果をまとめてみました。

月々一割の貯金と3万円(年間40万円)の投資合計額

下のグラフは、先ほど計算した、収入の十分の一を貯金するものと月々3万円(年間40万円)を年利6%で投資を行った場合のシミュレーションです。
横軸は時間(年齢)、縦軸は資産額です。
*株式で得た利益は、受け取らず再投資する

グラフから分かること

先ほどの一割の貯金の条件で、定年間際の64歳まで継続したときの総資産額は、およそ1000万円です。

ここで年利6%、月3万円の積立投資を加算させてみます。
総資産は、8350万円にまで跳ね上がります。

ちなみに、一割の貯金の条件+毎月3万円の貯金では、およそ2600万円となります。

投資による複利の力の偉大さがわかると思います。
収入が爆発的に増えない限り、投資をしないという選択肢はないと考えます。

一割貯金+3万円(年間40万円)投資の再現性

ここでふと疑問に思うことがありました。
一割貯金ができるようになったとして、さらに月々3万円を余剰資金に回せるのでしょうか?

働きはじめて、月々の手取りは、17万円の場合、貯金2万円、投資3万円で、生活費は12万円で暮らすことになります。
少ない給料から5万円を捻出することにどう感じるでしょうか?

老後の心配は無くなったとしても、普段の生活に物足らなさを感じてしまいます。

では、もっと豊かに暮らすために必要なことは何でしょうか?
その答えは、次の学びにあります。

学び続け、経験すること

3つ目は、学び続けることです。具体的には、お金に関する知識を中心に、新しい知識や経験を獲得し続けることです。
この本では「自分こそ最大の資本にせよ」という言葉で語られています。

この先の人生において、大きな怪我や病気をするかもしれません。勤務先の会社が潰れてしまうこともあります。働けなくなったり、働く場所を失しなったりする可能性は、0ではありません。
2020年は、コロナウィルス感染症(COVID-19)の流行で、多くの方が収入の激減を味わいました。

どんな時でも収入を増やし、資産を増やすスピードを上げるには、知恵をつけ、多くの経験を積むこと以外に確実な方法はありません。

私の取り組み

私が知恵をつけるために、取り組んでいるのは読書です。
本は豊かに暮らすための知恵を得るには最高のツールです。
著者が持っている詳しい知識や価値観といった情報を得るには最も正確で信憑性が高いからです。

読書の苦手克服に役立つ手法やツールや、豊かに暮らすためにおすすめに書籍は、こちらの記事で紹介しています。

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経験をつけるために取り組んでいるのは副業です。

給与所得だけでなく、事業所得を得るということです。自分の力で稼げるようになれば、会社に100%頼っている収入源を分散することができます。

副業をはじめるメリットは以下のとおりです。

・収入の柱を増やせる
・新しいスキルを習得できる
・本業にスキルを活かせる
・経営スキルを磨ける
・定年がなくなる

私は、本業では現場の経験を活かして、作業マニュアルの作成と改訂をしています。副業では、ブログを書いていますが、文章力をつけるために読書をはじめました。

文章で人に伝えるという意味では共通点があり、本業に活かせていると実感しています。

貯金や投資(配当所得)に加え、副業による事業所得を得られるようになれば、生活はより豊かになります。

例えば、年間支出が300万円の方が、年利6%の投資による資産を4000万円持ったとします。
4%ずつ切り崩した場合、年間およそ160万円の株式による所得を得られます。
月々に必要な収入はおよそ10万円になるので、副業の収入が10万円あれば暮らしていけます。
副業の収入が5万円だったとしても、週3日のアルバイトで暮らすのも全く不可能ではありません。

知識や経験を持っていれば、いつどんな状況でも自分で収入を生み出すことができます。

お金を守る知識を学ぶこと

4つ目は、お金を守る知識を学ぶことです。
儲け話や詐欺、金利などの資産を減らすものを知ることです。

ここでは、私の友人も被害にあったポンジスキームと詐欺師の手口や見抜くポイントも紹介します。

この本では「危険や天敵から金を堅守せよ」と書かれています。

「自分が理解していない商い、あるいは、黄金の防衛に秀でた者が否定する商いに投資をしてしまう持ち主からは黄金は離れていくだろう」

引用:漫画 バビロン大富豪の教え

ある程度お金が貯まってくると、それを狙って人が集まってきます。

儲け話、詐欺と聞いて、私が1番に思い浮かんだのはポンジスキームです。

ポンジ・スキーム(英: Ponzi scheme)とは、詐欺の一種。「出資してもらった資金を運用し、その利益を出資者に(配当金などとして)還元する」などと謳っておきながら、実際には資金運用を行わず、後から参加する出資者から新たに集めたお金を、以前からの出資者に“配当金”などと偽って渡すことで、あたかも資金運用によって利益が生まれ、その利益を出資者に配当しているかのように装うもののこと。

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

私の友人も実際に被害にあっています。

友人の弟が株をはじめて、儲けが出ているので、父親と兄もどうかと連絡がきたといいます。
50万ずつ出資したが、その後、暴落したと連絡がきただけで、行方がわからなくなってしまったそうです。

この話を聞いただけでも、詐欺師の功名な手口と見抜くポイントが見えてきます。
・進める側の友人の弟は、配当金を装い集めたお金の一部を渡していた
肉親から勧められたため、詳しい内容がわからないものを信用してしまった。
・出資者の友人と友人の父は株式そのものや運用利回りの相場を全く知らなかった

一度説明されれば、簡単なからくりですが、ポンジスキームの被害者は後を絶ちません。
自分が理解していないものに手を出さない、何かはじめるときには必ず相場を確認しましょう。

行動すること

5つ目は行動することです。
いくらたくさんの知識を得ても、行動しなければ何も生まれません。

大富豪と少年の話で私が最も印象に残っているのは、お金持ちとそうでない人には、境界があり、その境界を分かつ壁は、「動いた者とそうでない者」と語られています。

だれでもできる、しかしながら、できていないこと、私が「バビロンの大富豪の教え」から学んだことのすべてに共通することは、「行動する」ことです。

たくさんの知識を得て、計画を立てることで満足してしまったり、動き出すことが億劫になってしまったり、不安がよぎり諦めてしまうといった経験が誰にでもあると思います。

「走りながら考える」という言葉を聞いたことがあるでしょうか?
学んだことは実践してこそ、効果を実感できますし、新しい問題点も見つかります。
また、繰り返すことで磨かれていきます。前進できたことで、より興味を持ち、もっと深く知りたくなります。

シンプルだけどできていない

「バビロンの大富豪の教え」では、「黄金に愛される七つの道具」や「五つの黄金の法則」というものが書かれていますが、至極シンプルです。

だれでもできる、しかしながら、できていないことがひたすらに書かれています。

簡単だけどできない理由は、以下であると考えます。

・現実を知らない
・頭から否定してしまう
・甘え/欲望に勝てない心
・考え方を深く理解していない

できれば、いいことだけど、効果を明確に知らないために、「面倒で続かない」「たくさん働けばいい」といったように、億劫に感じてしまい、実践する前に否定してしまいます。

正しい効果を知ることや考え方を深く理解することで、人生を豊かにするために自然と実践したくなるのです。

私がこの本を読んで、もっとも重要だと考えたことは、上記の知識を知ることだけではなく、これらの考え方を深く理解し、シンプルなことを正しく実践することです。

まとめ

私が「バビロンの大富豪の教え」から学んだことは、以下の5つです。

・家計を把握すること
・余剰資金で投資をすること
・学び続け、経験すること
・お金を守る知識を学ぶこと
・行動すること

お金持ちになりたければ、お金持ちが実践していることを聞き、自分も実践する

引用:漫画 バビロン大富豪の教え

この言葉のとおり、私は、未来を明るく豊かに暮らすために、この本の内容を1つずつ丁寧に学び、行動しています。
家計簿をつけ、固定費の見直しをして、余剰資金ができました。
投資をはじめたことで興味を持ち、もっと知りたくなったことから、苦手だった読書が趣味になりました。

「資本主義社会では、無知は搾取される」

この本にはまだまだたくさんの先人の知恵が書かれています。
私はこの知恵を私の子供たちに引き継ごうと考えています。

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